マクロ経済スライドとは

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マクロ経済スライドとは

マクロ経済スライドとは

マクロ経済スライドとは簡単に言えば、「年金額を調整する仕組み」です。

これには、政府が言う「100年安心」という言葉が関係しており、“100年後であっても、平均手取り収入50%の年金給付水準を確保する“という内容を実現する為に、年金財政の悪化を避けるように考えられた仕組みです。

現役世代の人口の減少や、高齢者の余命が伸びていることから、今後の年金財政の悪化は予想されています。「マクロ経済スライド」は、年金財政を維持する為の動きで、年金財政の均衡を保つことができない「物価スライド」から代わり、導入されたものです。

物価スライドというのは、物価の変動に合わせて年金の支給額が変わる制度で、具体的には、物価が50%上がれば、年金支給額も50%上げるということです。従来の物価スライド制を考えると、年金財政を維持していくのは困難であることと、世代間格差の問題もあることから、この仕組みが2005年の4月に導入されています。

支え手の負担を考えたマクロ経済スライドの仕組み

65歳から老齢年金を貰えるとして、高齢者の年金を支える現役世代とは、15歳~64歳までの人です。

現役世代が支える人数は、高齢者1人につき2000年度は3.9人で、2025年度の人数は2.1人、2050年になると1.5人になるという見通しです。こうなると、今後の支え手の負担は重くなる一方であり、厚生労働省はこの「マクロ経済スライド」という年金額の伸びを抑える制度を作ったのです。

物価スライドとは

物価スライドというのは、物価が上下する変動に応じて年金額も上下する動きのことを言います。

物価が下がり続けると年金の額も減額していくということです。これは、私的年金にはない公的年金の大きな特徴で、これを維持するために、物価の変動に応じて年金額を改定するという動きのことです。

「100年安心」の為にマクロ経済スライドを導入

これまでの年金財政の悪化を避けるために、マクロ経済スライドが導入されましたが、過去の物価の下落時に年金給付額の引き下げは行われずにいました。

そして、物価スライド特例水準である実際の給付額の水準と、平成16年度の年金制度改正による、予定されている水準の間が背き離れてしまいマクロ経済スライドは発動していません。

【マクロ経済スライドに基づく年金額の改定】

ある程度賃金(物価)が上昇した場合⇒スライド調整を行う
賃金(物価)が小さい場合⇒スライド調整を行う
賃金(物価)が下落した場合⇒スライド調整は行わない

厚生労働省によると、発動のタイミングが早ければ、早くからマクロ経済スライドにより給付調整が行われるといいます。

そうなれば、マクロ経済スライドの調整期間は早く終わります。そして、現在受給している給付水準は低くなり、将来受給される給付水準は高くなります。反対に、マクロ経済スライドの発動が延滞すれば、現在受給している給付水準は高くなり、将来受給される給付水準は低くなります。

 
 

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