人生の終わりまでの費用(入院)
「教育資金」よりも大きい「老後資金」

人生の中でお金が必要な時期は、大きく分けると、「教育資金」「結婚資金」「住宅資金」「老後資金」の4つに分かれています。これは、人生の終わりまでに使う資金の振り分けの目安であり、この中で最も多く資金が必要なのは教育資金だと言われています。
しかし、子供にかかる費用は幼稚園からから高校や大学までの期間で年数にすれば約20年間。子どもの進路によって支出額が異なるものの、
親としての役割が一つ終われば次に待っているのは「老後の準備」です。
老後の準備とはどんなものなのか?
生活費や光熱費さえあれば大丈夫だろうなどと思っていませんか?若かった頃と比べ、加齢するにつれ出費が増えていくのは致し方ありません。
高齢者にとってかかせない病院

子育てに落ち着いて退職を迎え、ようやくゆっくりと過ごせる日々がやってくる時ですが、その頃の年齢はもう若くはなく、身体のあちこちが不調になっていく時期です。
これは、老後に向けて節約と我慢をし続け、結果、健康を害して病院に通ってしまうという状況です。病院の負担額は大きくないと今、思っていても、実際にその時になれば思っていた以上に出費はかさむものです。
年齢 | 1人あたりの医療費(年間) | 自己負担額(年間) |
---|---|---|
60歳~64歳 | 34,6万円 | 20.9万円 |
65歳~69歳 | 44,5万円 | 17.6万円 |
70歳~74歳 | 60.9万円 | 17.6万円 |
75歳~79歳 | 76,1万円 | 13.5万円 |
80歳~84歳 | 89,1万円 | 14.3万円 |
85歳~89歳 | 98,7万円 | 13.5万円 |
90歳~94歳 | 106,7万円 | 12.7万円 |
これは、年額の自己負担額及び保険料の比較です。
高齢者は自分自身だと理解しておく
高齢になると誰もが体力は衰えていき、若い頃のような健康を維持するのは難しいものです。そうなると、病院へ通う回数も増え、大きな病気になってしまうとその分負担も大変です。せっかく貯蓄をしていたとしても、ここで使ってしまうと安心出来る老後を迎えることが出来ません。例えば病気や怪我で病院を利用した場合、実際にどれくらいの負担なのでしょうか。
(例)
- 入院時の一日あたりの自己負担額平均‥‥平均14,700円
- 70歳以上の退院患者の病院の平均在院日数‥‥57.4日
高齢になるとどうしても一般の費用よりも出費は多くなってしまい、最低でも100万~200万円程度は老後の病気や入院に備えて準備しておくべきなのです。