人生の終わりまでの費用(保険)
健康問題の特徴を把握しておく

加齢するにつれ、さまざまな箇所から病気が発生してしまいます。後期高齢者になると平均8つ以上の訴えがあるともいわれており、障害が残ったり慢性化しやすくなってしまうのです。
【高齢者に多い病気】
- 認知症
- 高血圧症や糖尿病などの慢性疾患
- 視力障害、聴力障害などの現れ
- 狭心症
- 心筋梗塞、心不全
- 脳梗塞、くも膜下出血
- 関節リウマチ
これだけではなく、たくさんある病気の中のほんの少しの例を挙げましたが、複数の疾患を同時に伴うこともあり、一つだけの治療で終わらないというのが高齢の悩みです。そして、医療にかかる期間も年齢や個人差によって治療が遅れることもあるので、出来るだけ健康であるように早いうちから、健康管理を行うようにし、老後の準備に備えておきましょう。
高齢者の保険とは

被用者保険(会社勤めの人、またその家族)と国民健康保険(自営業や退職者など)がある日本の医療保険のうち、高齢者の医療費は国民健康保険だと支払い金額がどうしても大きくなってしまいます。
この不平等をなくす為に「老人保健」というものが1983年に出来ました。これは、老人がすこやかな老後を送ることができる制度で、「老人保健医療受給者証」の使用によって一部負担金も、所得に応じて1割または2割と軽減されているものです。
- 対象年齢‥‥満75歳以上の人、または一定の障害がある65歳以上の人
- 一部負担金‥‥1割または2割
- 従来の保険に加入したままであること
などが条件で、傷病手当金等の医療以外の給付は、加入している従来の健康保険組合等から給付されるようになっています。この制度は、対象となる高齢者1人1人に保険料が課せられる保険で、世帯ではなく個人が単位になっているものです。
保険料の額は、都道府県ごとに異なり、全国の平均で年72,000円(月6,000円)で、保険料は2年ごとに改定されます。