貧しい高齢者の現状
60代の就職率

高齢者の人生の再設計の統計から見て、日本に住む高齢者の就業率は、男性の場合60代前半で70.3%、60代後半で46.7%ととなっており、<女性では60代前半40.1%、後半24.0%と、どちらも60代後半になると就業率は低下しています。
この中で、経済上の理由から働く高齢者が多いという結果が出ています。この期間は、年金をもらうまでの空白期間、または、受給していても定年後で生活に余裕がなく、生活水準を維持するために、就業している高齢者が多いということが統計で分かります。
貧しい高齢者達の現状

仕事はまだまだ頑張れる体なのに、高齢者というだけでレッテルを貼られてしまうこの世の中、貧しい高齢者の現実は、例えば以下の例があります。
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(例)
- 77歳男性、1人暮らし、年金を納めていないので収入なし、貯金を切り崩して生活中
- 80歳男性、1人暮らし、年金10万円、家賃は7万円、食費1万、
- 80歳男性、無料低額宿泊所暮らし、年金3万円、3食付だが生活保護費でほぼ支払い
- 67歳男性、1人暮らし、年金8万円、夜間警備職で自給850円、
- 60代男性、妻子あり、年金と給与合わせて12万円、週に数回アルバイト
年金受給額の差
若いうちから一生懸命働いておけば、後悔することはなかったかもしれないと、受給年齢が近づく頃になって思い始めるものです。人それぞれに貰える給与も違えば、年金の額も違います。
平成23年度の平均年金月額の推移から、現時点で年金を受給している人の平均は、国民年金で5万4000円、厚生年金だと15万2000円です。断然、厚生年金の方が多く、基礎年金に「厚生年金という付加」があるのは、それを払い続けてきたからこその年金です。