年金の知識

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20代の半数近くが年金を払っていない

保険料納付率が少ない若年層

平成24年度の国民年金の納付率は、現在59%で、6割を下回る状況となり、社会問題となっています。

国民年金は、自営業者やフリーターなどの年金で、将来大切な年金です。しかし、その多くの人が納付をしておらずその中でも4割の人が未払いとなっているようです。

納付率が一番少ないと言われるのは25歳~29歳という若年層で、納付率は47%となっています。この率の中でも、何かしらの理由によって納付の免除がされている人もいるので、現状、保険料を支払っている人数はもっと少なくなってしまいます。

納付率の低下は止まらない

6年連続で低下し続ける国民年金保険料の納付は、自営業者やフリーター、学生らが納付する給与天引きではない、自分で納める仕組みの保険料です。

2010年度の納付率は59.3%で、2011年度の納付率は過去最低の58・6%となっていましたが、2012年度の国民年金納付率は、それを上回る59.0%となっています。2010年度と比べるとほんの少しだけ回復しつつありましたが、結果、改善はされていません。

過去にさかのぼれば、平成5年度の保険料納付率は85.5%もありました。つまり、この20年間の間に25%も下がってしまったのです。

制度を維持するには80%の納付率が必要

過去と比べて、何故、納付率はだんだん低下していくのか?これは、厚生労働省や、日本年金機構によれば「若返り」からこのような事態が起きているといいます。

高齢世代ほど年金保険料の納付率は良く、50代後半の納付率は70%を超え、反対に20代になると50%に満たないといいます。

・ 第1号被保険者の就業状況
・ 第1号被保険者の属する世帯及び第1号被保険者本人の所得水準
・年金制度及び行政組織に対する不信感、不安感 
(参照:厚生労働省)

月額約1万5000円の保険料を支払っても、将来になってその分の見返りがあるのかという不安が大きく、収納対策はもちろんのこと、信頼感を取り戻すための制度改善が急務になっているようです。

 
 

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